自然素材を取り入れた快適な家づくり

Michiko JUTO Michiko JUTO
洋光台の家, OARK一級建築士事務所 OARK一級建築士事務所 Salas de estar modernas
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衣食住。私たちの生活において基本的な支えですが、どれに関しても人体や自然環境に害のある素材を使うことはできれば避けたいですね。食品や衣類に関してはオーガニック系のものが最近では注目を浴びており、取り入れている方も増えているようです。では住まいに関しては?近代では利便性や経済性を優先するがために有害なものに囲まれて生活するようになってしまった節があります。もう一度住環境について見直してみませんか?OARK一級建築士事務所が手がけたこの住宅は断熱材にもこだわり自然素材をメインに考えた家で住環境の向上を通して快適性を追求しています。

柔らかな白色の漆喰塗り

外壁は漆喰塗りの柔かさを持った白に無垢材を張った玄関ポーチ廻りがアクセントになっています。正面は閉じたファサードですが、サイドは近隣に対して適度に開いた計画でコミュニケーションが生まれる親しみやすい佇まいを見せています。

庭に向って開口部を集中させることで生まれる一体感

庭からの眺めです。正面ファサードとは対照的に大きめの開口がたくさん庭に向って設けられており、1階の内部空間と一体化した利用が可能ですね。また2階にはバルコニーを設け、庭とも緩やかに繋がった計画です。真っ白な外壁に黒の窓枠がモダンでクールな印象を醸し出しています。

機能性抜群のウォークインクローゼットを玄関脇に

玄関廻りって下駄箱の収納は一般的ですが衣類を掛けたりもできるウォークインクローゼット式の収納はまだまだ珍しいのでは?ポールと棚板だけでご覧の通りシンプルですが大変機能的なウォークインクローゼットが出来ました。工夫次第で小さなスペースでも可能なので是非参考にしたいですね。

ニッチの利用でお洒落な収納&飾りスペース

木製の造作階段や床には肌触りの良い無垢材を使用しています。調湿性能や脱臭性能に優れた珪藻土で仕上げた壁面に設けた様々なニッチを利用して収納スペースや飾り棚を確保。ちょっとした工夫で空間を無駄無く利用できるんです。

2つの洗面ボウルは忙しい家族にぴったり!

朝の忙しい時間など洗面ボウルが2つあると同時に使用できて便利ですね。ゆとりのある洗面室ならではの嬉しいアイデアですね。カウンターや収納にも木をふんだんに使用したナチュラル感たっぷりのインテリアですが、アクセントとして洗面ボウルの背面にはブラックのタイルを取り入れてイメージを引き締めています。

連続する居室の配置を考える

庭に面した前述の階段のある空間が玄関とリビングを繋げます。廊下をただの移動空間とせず、収納や眺めをつくることでその用途及び豊かさを増大させた計画です。室内側の窓枠は外部の黒とは対照的に白色にし、真っ白なインテリアに統一感を出しています。その代わり剥き出しのダークブラウンの梁がアクセントとなり、落ち着いた印象のLDK空間が出来ました。

吹抜け&ロフト

リビングを見てみましょう。一部吹き抜けのリビングはテラスに向って大きな開口を設けているため非常に開放的です。立体的な空間の広がりと変化に富んだ空間体験は上部のロフトによってもたらされ、視線的にも動線的にも豊かな住空間が生まれました。

オイルステイン仕上げでビンテージ感を添える

床には木目のしっかりとした無垢のフローリングが採用されておりダークブラウンの梁や家具などにはビンテージ感の増すオイルステイン仕上げを施しメリハリをつけています。時が経つとともに味わいが増す自然素材は健康上もしくは環境に関する対策としてだけでなく住む人に安らぎや心地良さをもたらしてくれるので、家づくりには欠かせない要素の一つです。また開口の位置をきちんとデザインすることで採光や換気といった他の自然の要素を取り入れることで住環境は抜群に改良されるのです。

階段ホールの使い方

次に2階を見てましょう。階段を上るとホールがあるのですがなんと畳を敷いたお洒落な空間なんです。さらに小窓を設け1階のリビングとつながりを持たせたユニークなアイデア、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

小スペースがもたらす豊かな日常のシーン

こんな感じです。シンプルながら小上がりのある畳スペース。丸窓や高窓からは柔らかい光が差し込み、この小宇宙的な空間は一日の間に様々な陰影で演出されるのでしょう。外部環境そして建物1階とも緩やかに繋がる小さなスペースは多目的に使えそうですね。

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