古民家をリノベーション!その空間に隠された魅力とは?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
築100年の古民家耐震リノベーション, 菅原浩太建築設計事務所 菅原浩太建築設計事務所 Salas multimídia asiáticas Madeira Efeito de madeira
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古民家カフェや古民家ギャラリーなどでも近年注目を注目されている古い民家。それは商業用だけでなく住居としても、元々の造りを活かしながらリノベーションによって現代のライフスタイルに合った住まいに生き返らせる例も増えています。そこで今回はそのリノベーションの魅力と同時に、現代の生活スタイルにあった住みやすい方法も合わせて紹介していきます。

1、古民家が生み出す趣と温もりのある雰囲気

古民家とは、およそ昭和初期までに建てられた建物のことを指すことから、その築年数は70年以上になります。そのため、何世代にも渡って使い込まれた建具や床、そして柱や梁は黒光りしており、非常に趣のある雰囲気の住まいとなっています。こちらの環アソシエイツ・高岸設計室が手掛けた住宅は、江戸末期から代々受け継いできた家を現代のライフスタイルに合わせながら、住まいが持つ思い出や佇まいはそのままに保っています。見事な庭園と風格のある外観を持ちながら、インテリアは新旧のデザインがうまく調和した和モダンな住まいに生まれ変わっています。

2、エコな自然素材

古民家は木材を中心に自然素材を使って建てられているので、シックハウス症候群などの心配のない安全で安心の住まいとなります。建物をリノベーションする際は、新たに使用する材料に気を付けて、元々持っている自然素材で溢れる住まいの環境を維持するといいでしょう。子どもがいる家族にとっては、住まいの素材による子どもの健康の心配をする必要のない、安心して安らげる住まいとなります。

3、長く住んでいける木材の強度

100年以上の築年数を誇る古民家も存在しますが、木造家屋ゆえにその木材の強度を心配する方もいらっしゃると思います。しかし、ある研究結果では、樹齢100年のヒノキの強度は数百年は変化しないと言われています。こちらの株式会社 創芸が手掛けたリノベーションでは、もともとある木材の強度を活かしながら構造補強をすることで、地震にも強い住まいへと生まれ変えています。

4、希少な種類の木材

古民家では、新たに手に入れようとすると非常に高価なものとなる、今では希少な種類や太い木材が使われています。時には、そもそも新たには手に入らないようなものもあります。こちらの有限会社中村建築事務所が手掛けたリノベーションでは、長い年月を感じさせてくれる味わい深い色を持つ木材の梁が白壁と対比されて、素材の特徴が浮き出るようなとても印象深い空間にデザインされています。

写真:有限会社 中村建築事務所(一級建築士事務所)

5、明るく開放的な室内も可能

明るい住まいを希望する方にとっては、どうしても暗くなってしまう古民家は魅力的ではないかもしれません。しかし、それをリノベーションすることで、その暗さを解消することができます。こちらの株式会社古田建築設計事務所が手掛けた古民家再生では、低い天井を外し、梁を露わにしながら、吹き抜けやトップライトを設けることで、もともとの建物では得られないような明るい室内を実現しています。

6、古民家の耐震・断熱性の問題もリノベーションで解消

木造家屋で、しかも戦前に建てられた建物ですので、そのままでは耐震性に問題があります。その点に関しては、現在の耐震基準を満たしていない戦後の建物と同様に耐震補強が必要です。また、古民家は暑い夏を過ごしやすくなるような造りになっているので、断熱性や気密性が低くく、特に冬の寒さが厳しい地域では、寒さに対するリノベーションをする必要もあります。こちらの菅原浩太建築設計事務所が手掛けたリノベーションでは、耐震補強と改築を行い、一部を俳人や文人のコレクションを展示する私設のギャラリースペースとしています。彼らも過ごしていたであろう日本の伝統的な木造家屋で、当時の生活を想像しながらゆっくりと安らいでみてはいかがでしょうか?

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