コンバージョンの特徴や魅力について素敵な実例とともにご紹介!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
会計事務所リノベーション, 株式会社 藤本高志建築設計事務所 株式会社 藤本高志建築設計事務所
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コンバージョンという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、それは近年の建築業界において大きな注目を集めているワードの1つであります。それは、マイホームを手に入れる1つの家づくりのかたちとなってくれることはもちろん、店舗や事務所の計画を考えている方にも知ってもらいたいものです。そこで今回は、藤本高志建築設計事務所の手がけた建物を通じて、コンバージョンの特徴や魅力について素敵な実例とともに紹介していきたいと思います。

コンバージョンの意味

コンバージョンは、英語の「conversion」を元とする言葉で、「転換」や「変更」といったような意味を持ちます。建築においては、ただ外装や内装を新しいものに換えるだけでなく、建物の元々の使い方とは違う使い方に換える用途変更も含まれます。例えば、こちらの建物は元々学習塾として使われていた鉄骨4階建てのビルでしたが、それが建築家による見事なコンバージョンによって、1階は洗練されたデザインのシックな店舗になり、2階は事務所+寝室、3階はLDK、4階は浴室洗面+寝室といった店舗兼住居というかたちにビル全体が刷新されています。

写真:冨田英次

リノベーションとの違い

上記のようなコンバージョンの意味を見てみると、リノベーションと同じではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、コンバージョンは用途変更を伴う建物の刷新であり、リノベーションは建物の用途をそのままに建物を刷新していく点で違いがあるのです。それはほとんど同じようなものと思われるかもしれません。しかし、例えば事務所であった建物を住宅へと用途変更するには、それに伴う様々な建築基準法や条例などをクリアしなければならないため、リノベーションとは少し違ったアプローチになるのです。そうしたことから、コンバージョンも考えている方は、そうした経験の豊富な建築家に依頼してみることをおすすめします。

写真:冨田英次

【コンバージョンについては、こちらの記事でも紹介しています】

コンバージョンで住まいをより自由なかたちに!その意味と知っておきたい5つのこと


立地や物件の幅広い選択肢

それでは、ここからはコンバージョンの魅力について見ていきましょう。まず最初に挙げられるのが、立地や物件の選択肢が大きく広がることです。家づくりをコンバージョンも含めて考えていくことで、住宅として使われていない建物も候補に入れることができるからです。それによって、駅に近い立地など利便性や住環境の良好なエリアに建つ物件を見つけることも難しくなくなるはずです。

写真:冨田英次

一般的な住宅にはない住空間

コンバージョンでは、例えば倉庫であった建物を住居として改装することで、一般的な住宅にはないような天井の高い室内、開放的な大空間がつくり出せるといったことも魅力となるでしょう。あるいは、こちらの長屋を店舗へとコンバージョンした建物では、大正時代からある元々の長屋の梁や欄間などを出来るだけ残しながら、補強の梁などを同様の素材やテクスチャで足していくことで、伝統的な長屋の雰囲気を活かした店舗空間をつくり出せるようにコンバージョンされています。

写真:冨田英次

建設コストを抑えられる

異なる用途の建物であっても、既にある建物を刷新することから、新築よりも建設コストを抑えることが可能であることもコンバージョンの大きな魅力だと思います。既存の躯体をそのまま利用出来ることに加えて、それに伴う工期の短縮もコストダウンにつながります。また、こちらの倉庫を住まい+オフィスへとコンバージョンした建物のように、外観を出来るだけそのまま残しながら、防水処理やサッシ交換といった最低限のメンテナンスをしていくなど、建物の躯体だけではなくそれ以外の部分も積極的に有効活用していくことで、コストをさらに抑えていけることもできるでしょう。

写真:冨田英次

藤本高志建築設計事務所が手がけた建物はこちらでも紹介しています

藤本高志建築設計事務所


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