リビングは、多くの人にとってくつろぎの場となる空間。それゆえに、過ごしやすさを考えたカスタマイズをしたいものです。心地よいと感じる空間の定義は、人によってかなり異なりますが、例えば自然を感じられる要素を取り入れたり、座り心地のよい家具を組み合わせたりすることは、長く過ごしたいと思えるリビングづくりにはとても大切です。今回はいろんな実例を見ながら、くつろぎの空間となるようにアレンジ施すすべについて考えていきます。
リビングは、家族の集う場であり、趣味を楽しむ場であり、ひょっとしたらちょっとした仕事や勉強をする場であるかもしれません。その中でも、くつろぎというポイントはきっと欠かすことのできないものであるはず。人がたくさん集まっていても窮屈と感じない開放感もとても大切ですね。こちらのお宅のLDK空間は、天井が高くて広々と感じます。既存の空間を広く感じさせたいのであれば、壁を白くしたり、明るくしたりすることをおすすめします。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています◀
くつろぎの空間では、好きな格好で好きなことをしたいですよね。そうした場合に問題となりがちなのがプライバシー。窓の位置や隣家との距離によっては、なかなか開放的にくつろぐことは難しいかもしれません。こちらのお宅は、たくさんの緑の中に建っているかのように見えますが、その実住宅地のど真ん中にあります。人の目を気にしないで済むように中庭をつくることで、たっぷりとした採光を実現し、緑に囲まれてゆったりと過ごせる空間となっています。
Photo: K. Torimura
【プライバシーについては、こちらの記事でも紹介しています】
公園のような開放的な場所は、子どもにとって自由に遊びまわれる空間です。とはいえ、家事に忙しい親御さんにとっては、ずっと外にいるのは困るのでは?元気に遊びまわるスペースとしての公園を屋内に取り入れたかのような空間がこちらのお宅のリビングです。天井が高く、部屋の中央には大きな木が植えられています。家のどの部屋からも家族の気配が感じられるようにデザインされた家では、家事をしながら子どもの様子がうかがえます。
リビングで過ごすとき、あると嬉しいのが座り心地のよいソファや椅子。ミニマルなお宅では、家具をいろんな用途に兼用することで、部屋をすっきりと見せるようにすることも多いかもしれません。こちらは、集合住宅のリノベーション物件。限られた空間を実用的にすべく、手が加えられています。LDKと和室という2つの空間を区切るのは湾曲した壁。オブジェのようなこのスペースは、ベンチとして5人は座ることができるのだとか。柔らかな曲線がくつろぎ空間にしっくりなじみます。
Photo: momoko japan
リラックスタイムを楽しむためには、いろいろな設備や仕掛けを整えることが求められますが、人によって、またご家庭によっては取り入れたいリラックスアイテムは異なるもの。こちらのお宅では、開放的なLDK空間に暖炉を設置しています。ログハウス風のウッディテイストの屋内に、どっしりとした黒いストーブはしっくりと馴染みますね。暖炉のよいところは、火を囲みに人が集まってくるところ。お湯を沸かしたり、煮込み料理をつくったりと生活のつながりを作ってくれるアイテムです。