フレキシブルな空間づくりとは

Aya F. Aya F.
森林公園の家, HAN環境・建築設計事務所 HAN環境・建築設計事務所 Salas de estar modernas Madeira Efeito de madeira
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フレキシブルに空間が使えると、既存の空間よりも広いかのように使うことが可能になります。例えば、ワンルームマンションですと、うまくカスタマイズすることでリビングと寝室を同一空間に使い分けることが可能に。今回はそんなフレキシブルな空間づくりについて考えていきます。いろんな工夫を施すことで、限りある空間の可能性をめいっぱい引き出してみませんか?早速いろんな実例を見ていきましょう。

フレキシブルな空間のメリット

フレキシブルに空間をカスタマイズできると、どのようなメリットがあるのでしょうか。例えば、ご自宅で仕事をしている方ならば、オン・オフの切り替えをするために、空間に何かしらの工夫を凝らすと、同じ建物でありながらもメリハリのついた生活が可能になります。こちらのお宅は、ホームオフィスとして使われていますが、このように壁に造作した書棚とパーテーションが、本来ベッドルームである空間を図書室の一角としての使用を可能にしています。

緩やかに空間を区切る

最近の住宅では、LDKを広々とした同一空間としてデザインすることが多くなってきました。家族の気配が感じられるというのが、このデザインのメリット。こちらは東京の建築家・HAN環境・建築設計事務所の手がけたお宅です。LDKがゆったりとした空間に作られていますが、さらに二階の部屋まで一つの空間であるかのように感じられる設計がとても印象的。家族構成の変化に対応できるように、二階の空間はカーテンなどでフレキシブルに区切れる仕組みとなっています。

Photo: 吉田誠

家具を使ってゾーニング

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一人暮らしのワンルームなどでは、寝室とリビングが同一空間にあるため、どこか生活感がにじみ出てしまいがち。パーテーションを立てるのも、解決策の一つとして挙げられますが、せっかくの広々とした空間、なるべく上手に活用したいですよね。視界を遮りすぎずやんわりとゾーニングしたい場合には、やはりこちらのように家具を使うのがおすすめです。背板が無いオープンシェルフですと、すっきりと見せつつ、物もしっかりと収納できるため、実用的ですね。

リビングを客間にする方法

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定期的に来客があるお宅では、部屋のインテリアやレイアウトを考えるとき、お客さんのための寝室スペースをどう確保するかが課題になります。客間がひとつ作れるとシンプルに解決できますが、住宅事情によってはそうはいきませんよね。フレキシブルかつシンプルに対応するのであれば、リビングのソファをソファベッドにしてしまうというのはいかがでしょうか?こちらのように大き目のサイズですと、二人くらいは問題なく寝られそうですよね。

簡単に変化する空間

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、おもちゃで散らかってしまったりすることも日常茶飯事ですよね。そんなときに来客があると、片付けるのにも一苦労。スマートに対応できるといいのに、と思われる方もいらっしゃるでしょう。こちらのお宅では、天井に工夫を凝らす事で、カーテンを引いて一部を区切ったり、逆に広い空間としたりとフレキシブルに利用することを可能としています。柵で囲まれた内側はタタミスペースなので、小さな子を遊ばせる場としても使いやすそうですね。

バリアフリーを長く活用して

バリアフリーというと、体が不自由な方用とかシニア用の住宅に取り入れられているイメージがあるかもしれませんが、人生なにが起こるか分からないもの。長い目で見てフレキシブルに対応できるのは、バリアフリー住宅の大きな強みです。唐突な病気やケガで車椅子や杖を強いられるような生活になった場合にも、段差の少ない住宅は暮らしやすい空間といえます。若い方で新築を考えられている場合でも、フラットな造りの家、取り入れてみませんか?

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