桜並木を望む家

Michiko JUTO Michiko JUTO
大津の住宅, 奥村幸司建築設計室 奥村幸司建築設計室 Casas minimalistas
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住宅って個人的空間でありながら街並みや都市を形成するパブリックな要素でもあるんです。既存の風景をうまく取り込みながら周辺環境に調和する家って素敵ですよね。ご紹介するのは奥村幸司建築設計室が手がけた二世帯住宅。目の前には川が流れ桜の並木道が続きます。そんなゆったりとした環境を共有するような住まいが生まれました。

ディテールで作り出す和モダンな外観

白い外壁がひと際目立つこの住まいは、二世帯住宅として計画されたもの。切妻屋根のどこか和の雰囲気が漂う外観ですが、軒のないデザインのためモダンな印象を与えています。敷地は3方向を道路に囲まれた開けた立地にあり、建物をセットバックした前面道路側は開口を控えめにしプライバシーに配慮。奥には川が流れ、その両サイドを桜の木が並木道を形成しています。

周辺環境と調和する佇まい

桜の咲く季節にはその風景を楽しめるように川に面したファサードにはバルコニーや開口を十分に設置。敷地をぐるっと囲む格子状の塀は緩やかな境界線を形成し、桜の景色に調和する和の雰囲気を醸し出しています。「桜並木沿いに佇むGreen House」も同様に、桜や自然の風景を取り入れた住まいでナチュラルな素材で仕上げてします。是非ご覧ください。

柔らかな光を作り出す磨りガラスを取り入れてみる

磨りガラスを使った引き戸が印象的な玄関です。モルタルの土間とナチュラルな木を組み合わせたシンプルなデザインはタイムレスでどの世代にも受け入れやすいのではないでしょうか。磨りガラスは柔らかな光を内部にもたらし、同時に外の様子がなんとなく伝わってくるな曖昧な境界を作り出します。緩やかに地域と繋がるような優しい雰囲気が魅力的ですよね。

機能的でお洒落な箱階段

玄関を入ると目の前には和のテイストを感じさせる箱階段。ディテールに凝ったデザインがお洒落でかつデッドスペースをうまく利用したたっぷりな収納が嬉しいですよね。1階は親世帯の生活空間が配置され、2階は子世帯がフレキシブルに暮らせるような空間にデザインされています。

陰影がもたらす落ち着いた和の空間

こちらは親世帯のための落ち着いた雰囲気の和室です。互い違いに配置された開口がアクセントになったモダンな空間からも桜並木が眺められるようになっています。掘りごたつ式の座卓を置いたミニマルな空間に陰影と障子を介した柔らかな光が広がり静寂を感じさせます。

ナチュラルでタイムレスなデザインの生活空間

2階の居室にも全て川に面して開口が設けられています。窓際に造作で腰掛けを設け、お花見の特等席を用意。大きすぎない開口がかえって外への興味を引きつけます。天井に現れた化粧梁がラスティックな雰囲気を添え、自然体で暮せるようなナチュラルな空間を演出。時と共に味わいを増す木の素材を程よく取り入れたタイムレスなデザインです。さらに引き戸で仕切ることが可能な畳の空間を隣接して配置。独立した個室としても大空間としても使える機能的でフレキシブルな間取りです。

ロフトで作る変化に富んだフレキシブルな空間

子どもの成長と共に臨機応変に使えるようにデザインされた2階の個室にはロフトも設けています。壁にはシンプルな棚を設置。木目の美しいフローリングと明るめの木で仕上げた爽やかで温かみを感じさせる個室は様々なテイストのインテリアにも対応してくれそうです。

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