品良く豪華に。シンプルエレガントなモダンハウス

シンメトリーなデザインの外観は調和のとれたエレガントな印象です。豊富にとられた開口部により採光と風通しの良さを確保し、また内部のリビングルームと庭をダイレクトに接続しています。段差無くフラットにつながる床と大きなガラスのスライドドアによって、ほとんど室内外の境界を感じさせません。テラスには六人掛けのテーブルセットを置いて本格的な食事も可能です。 一階にLDKを、二階に休息とリラクゼーションのためのプライベートスペースが配されています。

機能的に作られたキッチンは艶やかな鏡面仕上げが印象的なインテリアです。壁面収納やキャビネットの表面が鏡のように像を反射して、空間を実際の大きさよりも広く見せています。床の白いタイルとハイコントラストを作る黒をたくさん使用していますが、この反射の効果によって暗く重い印象になることはありません。装飾が全くなくてもモダンで華やかな雰囲気を感じさせます。部分的に木材を追加することでモダンな中に温かみも感じさせるキッチンです。

キッチンに隣接するリビングエリアにはモダンなデザインの大きなL字型ソファが置かれています。座席は暖炉に向かって配置されており、暖かい火を囲む家族の団らんの場となっています。キッチンのカウンター越しに会話をすることももちろん可能。天井の照明に注目するとソファと同じくL字型に配置されています。こうしてソファや照明の配置により室内を緩やかにエリア分けして、仕切りのないオープンプランでも散漫なインテリアにならず落ち着いた居心地の良さを作り出しています。

キャンティレバー構造の階段はガラスの手すりによって、室内によりエレガントな雰囲気を作っています。キッチン同様、こちらもガラスの反射によって様々な表情を見せてくれる魅力的な要素となっています。木材はフローリングや建具と共通する色味のものを使用して統一感のある仕上がりに。階段脇に飾られたアートも印象的な演出です。

二階にある寝室は品の良い豪華さを感じさせるインテリアです。装飾が少なくてもゴージャスな雰囲気なのは、シンメトリーなデザインのベッド周り、ダマスカス柄の壁紙と光沢のあるシェードを持つ照明など、ポイントで華やかなアイテムを使っているから。しかし全体的には木材と落ち着きのあるライラック色を中心とした色調が、人をリラックスさせる癒しの空間です。ベッドのヘッドボード側に配された仕切り壁によって、空間が機能的に分割されています。奥にはバスルームやドレスルームといったよりプライベートな機能を持つエリアがありますが、部屋の入り口からは見えないよう壁によってうまく隠されています。いきなり壁があっても圧迫感がないのは視線がまっすぐ伸びる開口部と、鏡のお陰です。

バスルームは優雅な曲線を持つ楕円形の浴槽が、空間に贅沢なタッチをもたらすシンプルかつエレガントなインテリアです。自然光の差す窓とその向かいに設置された大きな長方形の鏡によって、さらに光を拡散しつつ空間を広く見せている開放感のあるバスルームです。同時に、グレーと白、そして木材の茶色という中間色で統一することで落ち着きと居心地の良さも叶えています。シャワー室の仕切りは視線の抜けるガラスの壁、洗面ボウルは浴槽と共通する丸みのあるデザインで、統一感のある美しいバスルームとなっています。