大切なペットと共にくつろげる家をつくるにはどうしたら良いですか?

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
house which shares light , 津野建築設計室/troom 津野建築設計室/troom Portas e janelas modernas
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動物は一緒にいるだけで生活をより色鮮やかにしてくれる存在であり、そばにいるだけで癒しを与えてくれます。そんな人が動物に癒されるようにペットを癒してあげる環境をつくることが大切となってきます。人の言葉を話せない動物たちが快適に過ごせ、ストレスのない生活を送れる環境をつくらなければなりません。もちろん動物だけでなく私たち人間もです。ではお互いが快適にくつろげる家をつくるにはどうしたら良いのでしょうか?

犬の居場所

こちらは神奈川県を拠点に活動する稲山貴則 建築設計事務所が手掛けました。壁を部分的に数センチ厚くすることで生まれる新しい空間を利用した、愛犬も含めた家族の生活と既存の部屋との関係を新たにつくる数センチのリノベーションです。そうしてできた空間は犬間として活用されています。人とコミニュケーションが取りやすい場所にあることで家族の一員だと感じられ、安心することができるでしょう。またえさ場や寝るところは必ずしもこちらが想定した場所を使ってくれない可能性もあるのでいくつか複数の場所を想定して、型にはめすぎない「ゆるさ」も大切です。

愛犬専用のサニタリースペース

こちらは大阪府を拠点に活動するKIKUMI KUSUMOTO/KS ARCHITECTSが手掛けた住宅の愛犬専用のサニタリースペースです。愛犬との散歩から帰った後の足洗い場でもあり、クライアントご夫婦の作業スペースにもなっています。直接外と繋がっていることで散歩から帰ってきてそのまま洗い場に行くことができるので使いやすいですね。また外からの明るい光が天窓から入り、光を浴びながら洗ってもらってる愛犬も気持ち良いと感じられる空間となっているでしょう。

空間をわける

猫9匹と犬1匹と一緒に暮らすこちらの住宅は福岡県を拠点に活動する有限会社Y設計室が手掛けました。前庭は愛犬の居場所となり中庭は愛猫の居場所となっています。中庭には2階の猫室からキャットウォークを通り、猫用らせん階段で自由に下りていくことができます。犬と猫それぞれの居場所があるだけでなくこちらのように1階が人が暮らす空間、2階がペット専用の空間などお互いが快適に過ごすためには人と動物のスペースが区切れるような空間も時には必要なのかもしれません。

撮影:河野 博之

居心地のいい昼寝場所

こちらは東京を拠点に活動する津野建築設計室/TROOMが手掛けた住宅です。面積・周辺環境とも厳しい敷地の中で、最大限の採光・通風とプライバシーを両立するために様々な工夫が施された住宅となっています。そんな住宅の唯一目線の高さで街につながるこちらの。枠を見せない形で納められた窓は、社交家であるクライアントさんが友人を迎える笑顔を切り取ってくれます。そんな窓の右下にあるスペースは愛犬のお気に入りの昼寝場所です。寝床とは別にこうして居心地の良いお気に入りの場所をつくってあげることで、動物は癒され落ち着けるのだと思います。

床にも配慮する

大型犬2匹と小型犬2匹と共に暮らすこちらの住宅を、長野県を拠点に活動する株式会社 哲・BRAVEデザイン工房が手掛けました。ペットと家の中で一緒に暮らす場合は床がフローリングだと滑ってしまうので配慮しなければなりません。こちらは愛犬が気軽に暮らせるよう配慮した家づくりとなっており、床もフローリングではなくあえて針葉樹合板となっています。

外観と屋根

こちらは兵庫県を拠点に活動する虎設計工房が手掛けたわんこと泊まれる宿兼住宅です。昔ながらの民家が残る高台で、切妻屋根と焼杉板貼の外壁が周囲の景観に馴染んでいます。そしてそんな住宅の前には駆け回るのが大好きなわんちゃんのために緑の芝生のドッグランが広がっています。また階段を上った先にはドッグランと同じ芝が生える草屋根となっており、素晴らしい景観を堪能でき人にとってもわんちゃんにとっても安らぎの場所となっています。人とわんこがお互いに窮屈さを感じず、自然素材の中で大好きなわんちゃんと共に暮らせるようになっています。

写真:余有奈

安心・安全な環境をつくる

こちらのすっきりとした住宅はARCHSOL DESIGNが手掛けました。できる限り物が散乱せず、すっきりと片付いた生活ができる間取りとなっておりクライアントさんの趣味や、わんちゃんたちの道具なども十分に収納できる納戸を設けたりなど、収納計画にこだわって建てられました。動物たちにとって手が届くものはすべて好奇心をくすぐる対象物となります。なので簡単に物を触らせない安心・安全な環境をつくることが大切ですね。

写真撮影:イクマ サトシ

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