​リノベーションで活きる!蔵のある家の魅力

A.Imamura A.Imamura
浄明寺の蔵, O設計室 O設計室
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昔ながらの蔵のある家。古くなったまま物置として放置しておくよりもライフスタイルにあわせて活用してみてはいかがでしょうか?リノベーションでライフスタイルに合った活用方法や昔ながらの建具が活きる素敵な日本家屋の空間が蘇ります。今回は、リノベーションで活きる!蔵のある家の魅力をご紹介していきます。

蔵のある家 – 離れとしてリノベーション

こちらはY+M DESIGN OFFICEが手がける蔵のある家。築100 年の蔵は老朽化が進み柱が傾くまで朽ちていましたが、特に思い入れがあるのでできれば残してリノベーションしたいという施主の希望に沿い、増改築し家族構成の変化に合わせフレキシブルに使用できるスペースとしてリノベーションされました。基礎・柱・梁を補強しつつ、できる限りそのまま利用し慣れ親しんだ蔵のある家の趣を残し明るく作り直された住まいは、今後さらに100年、家族や地域を見守る優しい佇まいを見せます。

天井高が活きる蔵のある家

こちらの蔵のある家は、もともと解体されゴミになる予定だった土蔵を移築再生したものです。使える日本家屋の建具はなるべく使用し梁、柱はもちろんのこと、基礎石、平瓦、土蔵の扉、建具、箪笥等も再使用されています。三棟続く住宅へとリノベーションされたこの住まいの魅力は、昔ながらの蔵作りを生かした高い天井と白い漆喰壁です。大きな開口はないものの天井の明り取りから沢山の採光が取り入れられ以前の暗さは全く感じられません。日本的な建築の良さを現代に生かした素敵な住まいです。

撮影:後藤健治

こちらではより詳しく「移築再生により生まれた、ユニークな個性のある三棟の蔵の家」を紹介しています。

土蔵の雰囲気をそのままに

こちらの蔵のある家は約160年前に建てられた土蔵をゲストハウスとしてリノベーションしています。立地は霞ヶ浦から流れる常陸利根川に面する潮来市牛堀地区に位置し、周辺には町家や日本家屋がいくつか残る懐かしい街並みにあります。室内は漆喰塗りの壁や柱・梁が見える古民家風のインテリアに。日本家屋の閉鎖的な空間を逆に生かし、友人たちと親密に飲み交わせる居心地良い居間が素敵です。昔ながらの街並の残る周辺環境に配慮しながら、ライフスタイルにあった土蔵のリノベーションの素敵な一例ですね。

クレジット:兵藤善紀建築設計事務所

新古の融合

こちらは山形県の築100年近い土蔵を鎌倉に移築して住宅として甦らせた蔵のある家。土蔵の趣を残す外観や構造現しの室内が昔ながらの雰囲気を漂わせています。対照的に、リビングに配置されたこちらのボックス型のキッチンは、まるでヨットのキャビンに侵入するかのようなワクワク感が。日本家屋には見られない鮮やかなパステルブルーが明るい印象をもたらします。現代的な感覚と昔ながらの懐かしさが融合する個性的な土蔵リノベーションです。

​古民家の趣と赤松の風格

こちらは、築200年の赤松が美しい土蔵のリノベーション。外観は街並みと歴史や環境の連続性を持たせた日本家屋に、室内は住まい手のライフスタイルにあわせ機能的に。床は杉の厚板、壁はシックイを基本にした落ち着いた白い空間、天井は竹天井などと自然素材をふんだんに使用したぬくもりのある室内に。土蔵に残る美しい赤松の木を生かした和の古き良き日本家屋の佇まいは、訪れる人をあたたかく招き入れノスタルジックな気持ちにさせてくれます。

日本家屋の趣を活かし修復

こちらは昭和初期頃に建てられた土蔵を、離れの建設に伴って一階を倉庫、二階を寝室にリノベーションしたものです。屋根は昔の本瓦葺きで、小さいながらも重厚な土蔵の雰囲気を大切にしています。もともと日本家屋は高温多湿という日本の気候にあわせ快適に暮らすため先人達が考えたすばらしい工法です。土蔵などに使用される土壁は、一年中、湿度や温度を一定に保ってくれます。このような日本家屋の良さを残しつつリノベーションすることで、また更に長い年月を共にできる住まいが生まれます。

【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】

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